理想の不動産活用方法を見極めましょう
■本当に売る必要がありますか?
大切な不動産を手放すことを考えたとき、判断に迷うこともあるでしょう。
不動産を売る場合、投資用物件であっても自宅であっても、まずは
「本当に売る必要があるのか?」
を考えることが大切です。
すぐにお金が必要な事情があるのならば、売らなければいけませんね。
一方で、もしそのような事情がないのであれば、いま売ってしまうともったいないことになる可能性があります。
自宅や相続物件であれば、「賃貸」に出すという選択肢もあります。
最近では、単に住居用の賃貸だけでなく、カフェや福祉施設にするケースもあり、ニーズは多様化しています。
地域のニーズにもよりますが、一度「賃貸」に出して、納得のいく状況にならなければやめるという選択をしても構いません。
■売ろうと思った理由を考える
では、どうすればいますぐ売るべきではないという見極めができるのでしょうか。
まずは、なぜ売ろうと思ったのかをあらためて考える必要があります。
たとえば自宅の場合、住み替えや買い替え、ご家族の状況の変化といったニーズから、売却を検討するのがよくあるケースです。
投資用物件や相続不動産の場合には、保有しているのが煩わしくなっているのかもしれません。
そもそもあなたはなぜ、どのようなきっかけで、その物件を持ち始めたのでしょうか?
投資用の不動産であれば、ほとんどの人は、
「これだけの収入がほしい」
といった目的があって保有することになったはずです。
でも実際には、
「不動産会社にすすめられて始めたものの、そんなにうまくいかなかった」
といった理由で売却するケースも非常に多く見られるのです。
■「やり方」次第では、ほかの選択もある
手放すことばかりにとらわれてしまうと、ほかにも方法があることに気づけなくなりがちです。
現状が当初の目的に沿わないから売却をしようと思ったのであれば、何かを改善することで、当初の目的を実現できる可能性も残っています。
よくあるのは、家賃が下がったり、入居者がつかなかったりするケースです。
これは、リフォームによって入居者がつくような物件に変えられる場合も多々あります。
ご自身が抱えている不安を解消するために、所有し続けたほうがいい場合もあるはずです。
つまり、「やり方」が大切だということ。
やりとりをしていると、
「え? そんなこともできるの?」
と、反応するお客様が意外と多くいます。
やり方によって、状況が変わることもあるのです。
状況が変われば、物件を持ち続けるという選択も生まれます。
まずは、物件を持とうと思った目的や売ろうと思ったきっかけ、その後どうなりたいかといったことをきちんと見極めてから動き出すのがいいですね。
検討した結果、売ることを決意した場合であっても、いきなり売却しないようにしましょう。
できるだけ高く売るために、現状を分析し、もっと高く売れる要素がないかを考えます。
このような下準備や調査をしたうえで売り出すことが、極めて大切なことなのです。
ぜひ参考にしていただき、不動産を理想的に運用できることを願っています。