相続を「人生を整える時間」として考える
◼️財産を分けるだけではない、相続の本来の意味
相続対策というと、
「財産をどう分けるか」という視点で
考えられることが多いかもしれません。
でも本来は、その先の人生を
よりよく過ごすための準備でもあります。
最近は、実家の扱いについてのご相談が増えてきました。
ただ、不動産をどうするかということだけに焦点を当てても、
十分とは言えないこともあります。
大切なのは、不動産に限らず、
ほかの資産も含めて全体を見渡すこと。
さらに、相続する側とされる側、
双方のこれからの暮らしや人生にも目を向けながら
考えていく視点が欠かせません。
すでに相続が発生しているのか、
これから準備を進める段階なのかによって状況は異なります。
なかでも将来に備える場合には、
親御さんの認知症についても視野に入れておきたいところです。
◼️見落としがちな認知症リスクと相続への影響
今後は、4人にひとりが程度の差こそあれ、
認知症のリスクを抱えるとも言われています。
相続をする側だけでなく、
受ける側に認知症の方がいる場合にも、
手続きや対策が思うように進まなくなることも考えられます。
たとえば、不動産を売却したり、
賃貸に出したりする際に制限が生じることがあります。
こうした影響は不動産に限らず、
預貯金などの資産にも及ぶ可能性があるため、
注意が必要です。
だからこそ、あらかじめさまざまなリスクを
想定しておくことが大切になってきます。
人の最期は、かならずしも年齢通りに訪れるとは限りません。
実際に、そのようなケースを経験されたお客様もいらっしゃいました。
また、相続は誰かひとりで進められるものではありません。
関わる人同士が共通の認識を持ち、
歩調を合わせながら進めていく必要があります。
たとえ家族であっても、
それぞれに考えや思いがあるものです。
「親に相続の話を切り出しにくい」
と感じる人も少なくありません。
でも、これは単に
「亡くなったあとの話」をすることではないのです。
相続や終活について考える時間は、
これから起こりうる出来事や、
それぞれの想いを整理するきっかけにもなります。
そうした積み重ねが、
この先の人生をよりよく生きることにつながり、
後悔の少ない時間を過ごすための
支えにもなっていくのではないでしょうか。

