不動産投資では、数字だけでなく直感や違和感も大切にする
■数字だけでは判断できないこともある
不動産投資で物件を選ぶとき、
利回りや価格、収支など、
さまざまな数字を確認することは欠かせません。
ただ、数字を細かく比較すればするほど、
何を基準に選べばよいのか
わからなくなってしまうことはありませんか?
条件に合う物件を探し続けているうちに、
なかなか決断できず、
結局購入に至らないケースもあるかと思います。
そんなとき、わたしは数字だけでなく、
自分の「直感」や「違和感」にも目を向けることがあります。
もちろん、特別な能力があるわけではありません。
たとえば、数字を確認する前に
「この物件は何となくよさそうだ」
と感じたら、そこから詳しく調べてみる。
反対に、収支などの条件がよくても、
実際に現地を訪れたときに何か引っかかるものがあれば、
いったん立ち止まってみる。
数字と照らし合わせながらも、
自分が感じたことを判断材料のひとつに
加えるようにしています。
■直感の背景には、これまでの経験がある
わたしはこれまで、
数千件に及ぶ不動産の情報に目を通し、
数百件の取引に直接、間接的に携わってきました。
そうした経験を重ねるなかで、
不動産については、
自然と直感が働くようになってきたのかもしれません。
もちろん、まったく知識のない分野で、
自分の感覚や人の言葉だけを
頼りに判断することはありません。
ただ、これまで見てきた物件や
取引の経験が積み重なることで、
数字だけでは説明できない何かを
感じ取ることがあるのです。
「何となくよい」と感じる背景には、
過去の経験や体験から得た、
自分なりの判断基準が隠れているのだと思います。
それは人によって異なり、
言葉ではうまく説明できないこともあります。
不動産投資では、
利回りなどの数字が判断の目安になりますが、
それだけで物件の価値が決まるわけではないのです。
数字ばかりを重視していると、いつの間にか、
一般的によいとされる物件を選ぶことが
目的になってしまう場合もあります。
もちろん、それが悪いわけではありません。
ただ、ほかの人にとって魅力的な物件であっても、
自分に合っているとは限らないことも
覚えておきたいところです。
■自分の感覚を大切にしながら、最後は自分で判断する
不動産投資では、数字にあらわれない部分にも、
その人ならではの価値観や判断基準があると感じています。
わたしがコンサルティングをしているときも、
お客様が大切にしている想いや感覚と、
わたし自身の見立てが重なることがあります。
そんな瞬間は、とてもうれしく感じるものです。
ただし、
直感や違和感だけを頼りに投資を判断するのは、
リスクがともないます。
「よさそうだ」と感じた物件であっても、
収支や資金計画、立地、建物の状態、
将来のリスクなどを確認することは欠かせません。
また、はじめての投資であれば、
無理のない資金計画を立て、
想定外の事態にも対応できるように
備えておくことが大切です。
直感は、数字による判断に代わるものではなく、
自分に合った物件を見極めるための、
もうひとつの視点なのだと思います。
そして、何か違和感を覚えたときには、
その理由を確かめるために立ち止まることも必要です。
購入するにしても、見送るにしても、
最終的に決めるのは自分自身。
数字による客観的な判断と、
これまでの経験から生まれる自分なりの感覚。
その両方を大切にすることが、
納得できる不動産投資につながっていくと考えています。

