地方の不動産投資は「自治体ごとの動き」に目を向ける
◼️同じ県内でも、人が集まる地域とそうでない地域がある
以前、仕事である地方都市を訪れる機会があり、
地元の不動産会社の方に案内していただきながら、
土地や物件を見て回ったことがあります。
そこで改めて感じたのが、
不動産投資は
「地方だから」
「人口が減っている県だから」
といった大きなくくりだけでは
判断できないということでした。
訪れたのは、その県のなかでも
全国的にはあまり知られていない自治体です。
ところが話を聞いてみると、
周辺から人が移り住み、
若い世帯も増えている地域とのこと。
背景のひとつには、
子育て世帯などが暮らしやすい環境を整えるために、
自治体がさまざまな施策に力を入れていることがあるそうです。
人が移り住めば、当然ながら住まいも必要になります。
その地域ではファミリー向けの賃貸住宅へのニーズもあり、
場所によっては希望に合う物件が見つかりにくいほど
人気があると聞きました。
地元企業がアパートを建築するケースもあり、
案内してくださった不動産会社では、
賃貸や売買、管理だけでなく、
アパート建築まで幅広く手がけていました。
こうした話を聞くと、
「地方」という言葉だけでは見えてこない
不動産市場があることに気づかされます。
◼️街の変化は、実際に歩くことで見えてくる
その地域を車で回っていると、
新しいクリニックの看板や店舗を何度も目にしました。
古民家を改装したおしゃれなお店もあり、
昔ながらの街並みを残しながら、
新しい施設や住まいが少しずつ増えている様子も伺えます。
こうした街の変化は、
数字だけを見ていても気づきにくいものです。
たとえば、
県全体では人口が減少していたとしても、
すべての市区町村、すべての地域で
同じように人が減っているとは限りません。
自治体によって取り組みは異なり、
さらに同じ自治体のなかでも、
駅周辺、住宅地、商業施設に近い地域などによって、
人の流れや住まいへのニーズには違いがあります。
地方の不動産を検討するときこそ、
都道府県という大きなくくりだけではなく、
「どの自治体の、どの地域に人が集まっているのか」
まで細かく見ていくことが欠かせません。
これは地方に限らず、
東京やその近郊でも同じことがいえるでしょう。
◼️自治体の施策だけでなく、「人の動き」まで確かめる
いまはインターネットを使えば、
人口の推移や転入・転出の状況、自治体の子育て支援、
まちづくりの計画など、さまざまな情報を調べられます。
不動産投資を考えるうえでも、
こうした情報は有効な判断材料になります。
ただ、数字や制度だけで投資先を決めるのではなく、
実際の賃貸需要や周辺環境、家賃相場、
将来の売却のしやすさなども含めて見ておきたいところです。
さらに現地へ行けば、
「この辺りには若い家族が増えている」
「このエリアでは、こういう間取りが求められている」
といった、地域の不動産会社だからこそ
把握している情報に出会えることもあります。
自治体がどのような街を目指しているのかを調べ、
実際に人がどのように動いているのかを数字で確認する。
そして、できれば現地を歩き、地域の人の話にも耳を傾けてみる。
そうすることで、
「地方」「都市部」という区分だけでは見つけられなかった地域の特徴や、
不動産投資の新たな可能性が見えてくることがあります。
不動産を見るときには、物件そのものだけでなく、
その街にこれからどのような人が暮らしていくのかにも
目を向けてみてはいかがでしょうか。

