「あなたの物件を買いたい人がいます」と言われたとき
◼️突然届く売却の案内に戸惑うことはありませんか?
お客様から、
「物件を売ってほしいという連絡があったのですが…」
といったご相談を受けることがあります。
電話や手紙、DMなど、
さまざまな形で連絡が届くため、
驚かれる方も少なくありません。
こうした多くは、
不動産会社による買取や売却仲介の営業です。
手紙やDMは、
登記情報などをもとに送られていることが多く、
電話の場合も何らかのルートで
連絡先を把握していることがあります。
もちろん、不動産会社も
仕事として営業活動を行っているため、
それ自体を否定するものではありません。
ただ、どのような意図でアプローチしているのかを
理解しておくことは大切です。
◼️営業トークは時代とともに変化している
以前は、
「このまま持っていても、価格は下がる一方です」
といった、不安をあおるような営業手法も多く見られました。
最近では、
・ローンを返済しても利益が出るので売りどきです
・購入希望者が複数います
・お子様の進学を機に購入したい方がいます
など、最近の不動産価格の上昇傾向を背景にした話を
持ちかけられるケースもあります。
もっとも、そのような話がすべて事実とは限りません。
まずは、話を聞いてもらうことを目的として、
さまざまな切り口でアプローチしてくることもあるため、
冷静に受けとめる姿勢を持っておきたいところです。
長年この業界を見ていると、
「ストーリーをつくる力」のうまさに
驚かされることもあります。
◼️売却を考えるなら、自分から動くことも大切
一度話を聞き始めると、
相手は売主の知識や希望を確認しながら、
交渉を進めていきます。
なかには、
「なんとなく持ち続けている」
「保有する目的がはっきりしなくなっている」
という方もいらっしゃるため、
そのようなタイミングで
売却をすすめられることもあるようです。
また、売却価格ばかりに意識が向き、
譲渡所得税や手取り額について
十分な説明がなされないまま、
話が進んでしまうケースもあります。
そのため、本格的に売却を検討するのであれば、
まずはご自身で相場を把握し、
信頼できるパートナーと連携しながら
進めることが大切です。
自分から情報を集めて行動することで、
向こうから持ち込まれた話にそのまま乗るよりも、
納得できる形で売却できる可能性は高まります。
◼️うまい話ほど、一度立ち止まって考える
不動産の世界に限りませんが、
条件のよい話ほど冷静に判断する必要があります。
「ちょうど買いたい人がいます」
「いまが一番の売りどきです」
そのような言葉には、
つい心が動いてしまいがちです。
不動産の売却は、人生のなかで
何度も経験することではありません。
だからこそ、
向こうから届いた話に流されるのではなく、
ご自身が納得できる形を
大切にしていただきたいものです。
焦らず、一つひとつ確認しながら進めていくことが、
後悔のない売却につながるのではないでしょうか。

