相続は知識よりも、まず窓口選びから
◼️相続は専門家探しから始まってしまう
相続が起きたとき、
あなたは最初に誰へ相談しますか?
相続に関する相談は、
手続きの進め方や相談先の探し方といった初歩的な疑問から、
不動産の評価や準備の進め方まで、内容も幅広くなっています。
相続というと、
「揉めるかどうか」の話を
思い浮かべる方も多いかもしれません。
ただ実際には、
争いになる以前の段階で悩まれている方がほとんどです。
一方で、相続をきっかけに親子や兄弟姉妹の関係が
変わってしまう場面も多く見てきました。
なお、本当に対立してしまった場合は、
弁護士の領域になります。
わたしたちが仲裁に入ると、
非弁行為になってしまうため、
その場合は速やかに専門の弁護士へ
つなぐことになるのです。
◼️相続の相談は、誰にするのが正解?
相続について考えたとき、
最初に思い浮かぶ相談先は人それぞれです。
税理士、不動産会社、司法書士・行政書士、保険会社、銀行…
どれも間違いではありません。
ただ、それぞれの専門分野を中心に話が進みやすい、
という傾向があります。
不動産会社なら不動産を軸に、
保険会社なら保険を中心に、という具合です。
そもそも相続税が発生しないケースでは、
税理士の出番がないこともあります。
実際、亡くなった方のうち相続税を支払う人は、
約1割程度といわれています。
つまり、多くの税理士は、
看板を掲げていても相続税申告を経験していません。
さらに、不動産評価まで踏まえて判断できる専門家となると、
かなり限られてくるのが実情です。
◼️相続は「全体」で考える必要がある
土地を含めた不動産の評価は、
理解していないと算定方法によって結果が変わってきます。
相続財産の中心は、最終的には現金と不動産です。
それをどのように分けるか、
どんな対策をとるかが大切になってきます。
相続の知識がなければ、
提案を受けても判断ができず、
相手の言われるままになるしかありません。
相談する側とされる側のあいだには、
情報や知識の差が大きく存在しています。
この分野には、中立的な立場で
相談者の側に立つ存在が必要なのです。
だからこそ、
わたしは最初の窓口としてお話を伺い、
必要に応じて各専門家へつなぐ形をとっています。
一般の方が状況に応じて専門家を探し、
順番に相談していくのは大変な作業だからです。
◼️わたし自身が相続を経験して感じたこと
わたし自身としては10年ほど前、
父が亡くなったとき、
遺産分割協議書の作成から準確定申告
(父親が商売をしていたので亡くなるまで確定申告)、
実家の不動産移転登記を含めて自分で行いました。
知識はあったつもりでしたが、
それでも手続きは想像以上に煩雑でした。
そのとき、
「まとめて相談できる人がいたら助かっただろうな」
と感じたのを覚えています。
相続は専門知識の問題だけでなく、
心理的な負担も大きい出来事です。
最初に安心して話せる窓口があるだけで、
相続はきっと穏やかに進んでいきます。

