実家活用で損しないために契約と数字をチェックしよう
◼️戸建て賃貸・アパート経営の落とし穴を知る
実家の活用には、
戸建て賃貸やアパート経営などさまざまな選択肢があります。
ただ、どの選択にも見えにくいリスクが潜んでいることを忘れてはいけません。
実家をそのまま戸建てとして貸し出す方法は、
比較的取り組みやすい賃貸事業といえます。
一方で、敷地に余裕がある場合、
アパートを建てて運用するという選択肢も出てきます。
広い土地を持っていると、不動産業者から
「ここにアパートを建てませんか?」
と提案されることもめずらしくありません。
一見、魅力的な話に聞こえるかもしれませんが、
実際には「その地域に本当に賃貸の需要があるか」によって、
結果は大きく変わります。
業者のなかには、
「30年間、家賃を保証します」
「当社が借り上げるので心配いりません」
といった甘い言葉で勧めてくるところもあります。
ただ、こうした言葉をそのまま信じてしまうと、
後悔につながる可能性もあるため注意が必要です。
実際には、建物を建てれば業者は利益を得られるため、
事業として本当に成り立つかどうかには
深く関心を持っていないケースもあります。
さらに契約書をよく読むと、
家賃保証は「2年ごとに見直し」という条件がついていることが多く、
最大30年と書かれていても、途中で保証が停止する可能性があるのです。
もし需要のない場所にアパートを建ててしまえば、
入居者が集まらず事業が回らなくなります。
その結果、保証も続かず、損をしてしまうことにもなりかねません。
家を貸すにせよ、アパート経営に挑戦するにせよ、
不動産賃貸は「事業」だという認識を持つことが大切です。
契約書の内容を丁寧に確認することはもちろん、
その地域に合った展開なのかを
慎重に検討していくことが欠かせないと言えるでしょう。

