不動産を売り出すときに気をつけたいこと
■些細な問い合わせも連絡を入れてもらう
不動産の売却をするにあたり、
どのようなことに気をつけたらいいのか、
わからない方も多いのではないでしょうか。
まず、担当者に対して、
どのような問い合わせがあっても
かならず連絡を入れてもらうように話しておくことは、
とても重要なことです。
そうしなければ、不動産会社任せになってしまいます。
問い合わせがあったときには、
どんなものであってもきちんと報告するようにお願いしておきましょう。
連絡が入る状況にしておかなければ、
具体的な反響の実態がつかめないだけでなく、
担当者や業者にとって都合のいいように
情報操作されてしまう可能性もあります。
不動産業者は、
取引を1日でも早く成立させたいと思っていることを
忘れないようにしてください。
■内見が難しい場合のためにも「資料」を残しておく
一般的に、自宅を売り出す場合、
「内見(ないけん)」といって、
購入希望者が実際に家のなかを見ることがあります。
空き家になっていれば問題はありませんし、
もし、自分が住んでいるのなら差し支えありません。
ところが、投資物件の場合、
通常は賃貸住宅に出されていて入居しているケースが多いので、
部屋のなかを見せられないケースが多いのです。
購入者としては、やはり部屋の様子を確認したいところですよね。
ですから、可能であれば、
誰も人が入っていないときの部屋の写真を入手しておくことが重要です。
さらに、何らかの修繕を行った場合は、
修繕の履歴をしっかり残しておくことが欠かせません。
購入希望者のとって安心できる情報があると、
売る側としての「強み」になります。
たとえば、同じような物件があったとき、
一方は部屋の内部や修繕の履歴がまったくわからない。
もう一方は部屋の様子がわかる写真が確認でき、
エアコンの交換などの履歴がわかる。
このような状況では、どちらの物件を買いたいと思いますか?
すべて揃えるのは難しい場合もあるかもしれませんが、
何もないよりは、一部でもあったほうが理想的です。
■「マイソク(チラシ)」を活用しよう
そほかにも、売り出すときの注意事項として、
マイソク(仲介業者さんの情報源として、
物件の概要、間取り、地図などをまとめた資料の総称)の作成の仕方があります。
仲介会社は、これを元にチラシなどの不動産広告を作成するので、
物件ごとの強みや特徴をどこに出すか考えて、
しっかりマイソクのコピーに反映するようにしましょう。
不動産売買は、ある意味「伝言ゲーム」です。
一般的には、不動産会社が最初につくったチラシをもとに、
別の不動産会社がそれを見てお客様に紹介する流れがあります。
そのため、チラシに掲載される情報はとても大切なものなのです。
物件を紹介する業者としても、そのチラシが頼りになるので、
ほかの会社の人たちが伝言(アピール)してくれるような内容やポイントを、
しっかりと書いておくことが大切です。
マイソクに載せる内容は、物件の概要や間取りなどの情報です。
ところが、ときどき間取り図が載っていないケースもあります。
写真はできるだけ掲載したほうがいいでしょう。
地図や周辺の環境も載せておくことが不可欠です。
また、投資用と自宅用とでは、
マイソクでアピールするポイントがまったく異なることも知っておいてください。
自宅であれば、学校からの距離などが重要な情報になります。
周辺の環境なども、丁寧に載せておくことがおすすめです。
こういったことを踏まえて、理想の売却を叶えていきましょう。