実家対策には、まず現状を把握しよう
■親御さんが元気なうちに実家以外の資産を洗い出す
実家を相続するにあたり、把握しておきたいことはいくつかあります。
実家以外の資産として、
どのようなものがいくらくらいあるのかを
すべて洗い出しておくのも大切なことです。
合計金額によって、財産分けの仕方も変わってきますし、
相続税がかかるかどうかによっても状況が変わってきます。
実際に、相続が発生したあとで予想もしない資産
(自宅以外の不動産、株式、保険、貴金属など)が出てきて、
混乱することもあるかもしれません。
親御さんが元気なうちに確認して、
すべての財産を洗い出しておくことが得策です。
■「売る」「貸す」「住む」は実家の不動産の基本
実家やほかの居住用不動産の利用方法を考える際、
基本的な選択肢は、
・売る
・貸す
・住む
の3つです。
ところが現実は、
結局、誰も住まないまま何も手をつけられない「放置状態」になって、
早く朽ちていくケースが多くなっています。
誰も手をつけず放置された状況になっていれば、
家というものはあっという間に劣化してしまうのです。
家が朽ちて、倒壊の危険が生じると、
以前のコラムでもお話ししたように周囲の迷惑になります。
また、「特定空き家」として認定されて固定資産税が増額されたり、
強制的に解体されたりする危険性もあるのです。
基本的な選択肢である、
「売る・貸す・住む」の3つ以外に維持する方法をとる場合は、
放置状態にならないように考えることが重要です。