不動産売却に失敗しない情報収集の秘訣とは?
■不動産業者は慎重に選ぼう
不動産を売る際には、いかに適切な情報を得るかがとても大切になってきます。
そのために、やはり信頼できる不動産業者さんを見つけることです。
そして、インターネットの情報を、あまり鵜呑みにしすぎないようにしましょう。
とくに、不動産会社のほうから話を持ちかけてきたときは、要注意です。
実際、そのような営業も多いのですが、
安易に話を聞くことで安く売られてしまうことが多々あります。
彼らは、
「この物件なら、かなり高い値段で売れますよ」
という話をしながら、接触をはかります。
ところが、結果として、高くは売れなかったということはよくある話です。
期待を持たせる形で接点を持ち、信頼関係を築いたあと、
価格交渉も含めて彼らのペースで進めてしまうことが少なくありません。
■「一括査定サイト」のメリット・デメリットを理解する
不動産の相場情報を集めるために、
インターネットの「一括査定サイト」を利用する人も多いでしょう。
必要事項を入力すれば、
簡単にいくらくらいで売れそうかという情報が出てくるので、
とても便利に感じられますよね。
ところが、そのあとでいろいろな業者さんから営業を受けることになります。
何も準備せずに利用すると、対応に困ることにもなりかねません。
ですから、そのようなサイトに情報を入れれば、
たくさんの業者さんから連絡がくるものと心得ておいてください。
一括査定サイトを使うメリットは、
業者によっては「査定書」を提示して、
周辺相場も勘案して数字を出してくれます。
そのため、情報をとることができることです。
自分が調べたことと比較して、答え合わせをすることもできます。
デメリットは、たくさんの営業電話やメールが来ることです。
それが苦痛であれば、最初から利用しないほうがいいかもしれません。
営業電話がたくさんかかってきても構わないという人や、
自分で情報をある程度調べている人は、
一括査定サイトを利用しても差し支えないでしょう。
事前にある程度の情報を得られていれば、
業者に惑わされることも少ないからです。
■「チラシ・ダイレクトメール」に注意しよう
自宅のポストに
「売りませんか?」
「この物件を買いたい人がいます!」
といったチラシが入っていたことはありませんか?
投資用物件の場合、所有者宛に直接、
同様のダイレクトメールが届くこともあります。
このような勧誘には注意して、絶対に話に乗らないようにしましょう。
ダイレクトメールやポスティングのチラシには、
もっともらしい理由が書かれています。
たとえば、
「ある大学教授が、お子さまのためにこの物件を買いたいと言っています」
などといったストーリーが書いてあります。
一見本当のように感じますが、信じないほうがいいでしょう。
そのような事実はほとんどありません。
ほかにも、
「大手企業が社宅としてこの1フロアを買いたいと考えている」
といったストーリーが書いてあることもあります。
でも、これも疑わしいですね。
もちろん、そのような話は本当にあるのかもしれませんが、
少なくとも別の物件の話でしょう。
あくまでも、問い合わせをうながすためのテクニックです。
不動産会社は、いかに見込み客と接触するかを考えているのです。
安易に信じて後悔することにならないように、知識を役立てていきましょう。