空き家を「住まい」として活かすという選択肢
◼️空き家活用にはさまざまな方法がある
空き家をどうするかについて相談を受けるなかで、
基本的な選択肢は「売る」か「貸す」かになることが多くあります。
売却する場合は、そのまま建物付きで売る方法もあれば、
更地にして土地として売る方法も考えられます。
また、貸す場合には、戸建て賃貸として
活用するケースが一般的です。
最近では、地域によっては古民家カフェや
民泊などの活用方法も見られますが、
こうした事業は需要とのバランスも大切になってきます。
そのようななかで、
もうひとつの選択肢として考えられるのが、
障がい者グループホームとして活用する方法です。
条件が合えば、一般的な賃貸住宅と比べて、
比較的安定した賃貸経営につながることもあります。
こうした点は、大きなメリットのひとつと言えるでしょう。
◼️空き家活用を考えるなかで出会ったグループホーム
わたし自身、相続に関わる仕事を通じて、
土地活用や空き家の活用方法を検討するなかで、
「障がい者グループホームとして貸し出す」
という方法を知りました。
元々、郊外や地方の空き家を活かし、
地域に役立つ形につなげていきたいという思いがありました。
当初は、新築のアパート型グループホームなども検討していましたが、
調べていくうちに、既存の戸建て住宅を活用する方法があることを知り、
次第に事業そのものに興味を持つようになったのです。
現在、障がい者グループホームの運営に取り組んでいることから、
「空き家をグループホームとして活用できないだろうか」
というご相談をいただく機会も増えてきました。
◼️戸建て住宅が活用できるケースもある
もちろん、どのような空き家でも利用できるわけではありません。
一般的には、
・新耐震基準に適合していること
・1部屋あたり、7.43㎡(約5帖)以上
・利用者が一緒に食事をとれる共有スペースがあること
・のべ床面積が200㎡以下(これ以上だと用途変更が必要となるため)
など、いくつかの条件があります。
また、エアコンや鍵、消防設備などの整備が
必要になる場合もありますが、
実際には事業者側が設置するケースも少なくありません。
イメージとしては、
寮やシェアハウスに近い住まいと言えるかもしれません。
部屋数としては、4〜7部屋程度あると、
運営面でも安定しやすくなります。
場合によっては、リフォームによって部屋数を増やし、
活用の幅を広げられることもあります。
◼️空き家に新しい役割を持たせる
空き家は、放置しているだけでは老朽化が進んでしまいます。
一方で、見方を変えることで、
誰かの暮らしを支える場所として新たな役割を持つこともできます。
もちろん、地域性や建物の条件によって
向き不向きはあるものです。
それでも、「売る」「貸す」だけではなく、
誰かの暮らしを支える場所として活かす道もあることを知っておけば、
空き家との向き合い方も変わってくるのではないでしょうか。

