急いで売却して後悔しないための秘訣とは?
■不動産会社は「1ヵ月」で決着をつけたがる
不動産会社の仲介においては、
「3ヵ月」がひとつのスパンといわれています。
3ヵ月は、不動産仲介契約の最長であり(更新可能)、
不動産会社にとっても重要な期間です。
不動産会社にとって、この3ヵ月の間に売れないと収益が見込めません。
ですから、多少安くても買いたいという人があらわれれば、
できるだけその人と取引を進める形をとっていきます。
なおかつ、営業マンは毎月売上目標を管理されているので、
悠長に3ヵ月と構えるのではなく、
すぐにでも売買を成立させたいと考えているものです。
ですから、不動産会社は迅速な売買契約を望んでいて、
「1ヵ月」で決着をつけたがっているととらえたほうがいいでしょう。
そのために、不動産の営業マンは、
「このタイミングで売ったほうがいいですよ」
「これ以上の値段はつきませんよ」
というふうに言ってくることが多くなります。
このように言われてしまえば、一般の人は納得してしまうはずです。
「プロ」である不動産会社の人から言われれば、
どうしてもその言葉を信じてしまいます。
そして、そのまま進めてしまいがちですが、
これが一番の問題なのです。
もちろん、不動産会社の担当者の話すことが、
かならずしもウソではありません。
でも実際に、こういったケースが多いのは事実です。
自宅や投資用不動産に関わらず、
もし時間が許すのであれば、少し余裕を持って慎重に判断し、
本当に適切なのかを見極めましょう。