実家を貸す前にかならず確認したい、管理の2つの選択肢

■管理方法の違いを理解して、実家の賃貸を安心して進めよう

 

実家を賃貸に出す際には、

・定期借家契約を検討すること

・空き家として放置する場合と、賃貸に出した場合では将来の売却価格が変わること

といった点が欠かせません。

 

さらに押さえておきたいのが、

管理をどのような形で行うかという点です。

賃貸の運用には、大きく分けて 自分で管理する方法（自主管理） と、

不動産管理会社へ委託する方法 の２つがあります。

 

■自主管理の特徴を理解しておく

 

自主管理とは、管理会社に依頼せず、

オーナー自身が運営全般を行う方法です。

たとえば、入居者募集、家賃の管理、

建物の清掃や設備トラブルの対応、

近隣との問題への対処、退去時の立ち会いなど、

幅広い業務が含まれます。

 

その分、手間は大きくなるものの、

管理委託料が不要なため、

利益面ではプラスに働く可能性があります。

物件が自宅の近くにあり、

管理に慣れていて、時間的に余裕があるようなら、

選択肢として考えてもよいでしょう。

 

ただ、自主管理には不安もつきまといます。

とくに賃料の滞納は気になる点ですが、

家賃保証会社を利用すれば、

収入への影響を抑えられることもあります。

一方で、騒音やご近所とのトラブルが起きた際は、

自ら対応しなければならない点には注意が必要です。

 

■迷ったら、管理会社へ委託する方法を検討する

 

管理会社へ依頼する場合は、

手間のかかる業務を一通り代わりに行ってくれるため、

・物件が遠方にある

・仕事や家庭の事情で時間が取りにくい

といった人には向いています。

 

ただし、管理手数料が必要になるため、

利益はその分だけ減ることになります。

また、管理会社との相性や信頼関係も大切なので、

依頼先は複数の会社を比較しながら慎重に選びたいところです。

 

■自分の状況に合う方法を選ぶことが大切

 

自主管理にも管理会社に任せる方法にも、

それぞれ利点と注意点があります。

ご自身のライフスタイルや物件との距離感、

時間的な余裕などを踏まえて、

どちらが無理なく続けられそうかを考えてみるとよいでしょう。

 

基本的には管理会社に委ねるほうが安心して進めやすいものの、

「自分で管理する選択肢もある」

と知っておくだけでも心の幅が広がります。