効果的な売り出し戦略を考えよう
■「売れない物件」のイメージを与えないようにする
不動産の売出しに向けて準備段階が終わり、
不動産業者も決まったら、本格的に次の段階に入ります。
成功のポイントは、時間をかけながら、
慎重に戦略を立てて進めていくことです。
まずは、マーケティング戦略(価格の検討を含む)と、
担当者との本格売り出しステップを確認します。
大切なのは、最初に売り出し方法を
担当者としっかり知り合わせておくこと。
売り出しの戦略は、2段階で考えるべきです。
最初は「テストマーケティング」として、
相場や希望価格よりも少し高めに売りに出します。
そして、不動産会社が持っているネットワークを使い、
探りを入れてもらいましょう。
その反応を見て価格を修正し、
本格的な売り出しに入るのです。
はじめから一気にポータルサイトに掲載してしまうと、
「売れない物件」というイメージを与えてしまい、
売却が難しくなる可能性があります。
このリスクを避けるには、担当者とよく話し合うことが重要です。
話しておくことを怠ってしまうと、
不動産会社の都合でポータルサイトに載せられてしまうことにもなりかねません。
一度「売れない物件」のレッテルを貼られると、
最終的に低価格でしか売れない可能性が高まることも覚えておきましょう。
はじめは、不動産業者専用の情報共有サイト「レインズ」に
物件を載せるのがおすすめです。
これは、ほかの業者から問い合わせや商談が
進展するケースがあるからです。
売り出しを始めるときの方法として、
「レインズに載せるのはOK。
でもポータルサイトに載せるのは、最初のうちはNG」
という形にするのも手段のひとつになります。
最初は、仲介会社の直接の顧客に限り、
紹介してもらうようにすることで、
効果的な展開も期待できるのです。
売却活動は、マーケティングと本格売り出しという
2段階で考える必要があるのです。
■レインズについて知ろう
ここで、レインズについては不動産仲介の契約内容にも関わるので、
簡単に説明しましょう。
物件の仲介をお願いした場合、
かならずレインズに登録しなければいけないかどうかは、
仲介契約の内容によるのです。
不動産仲介には、主に3つの契約形態が存在します。
「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」「一般媒介契約」です。
このうち、専属専任媒介契約と専任媒介契約の場合は、
レインズへの登録が必須となるルールがあります。
一方で、一般媒介契約の場合、
レインズに登録する必要はありません。
不動産を売るときの重要な知識として、
覚えておいてくださいね。